◆井上通泰『南天荘墨宝』&『南天荘墨宝解説』春陽堂、昭和5年、菊版・上製本、全コロタイプ写真図版112頁+解説227頁、二冊揃.
◆柳田國男の実兄で、医学者である一方、宮内省御歌所にも召された歌人としても活躍した井上通泰が、自身が蒐集した歴代天皇の宸翰(自筆の書)をはじめ、三条西実隆・近衛信尹らの公家、本居宣長・平田篤胤らの国学者、桂園派を中心とする歴代の歌人などの自筆史料をコロタイプ写真図版の上製本にまとめ、解説を加えたもの.変わったところでは、新選組の近藤勇の和歌短冊などを掲載.自筆史料の蒐集でも知られた井上通泰のコレクションを通して、古筆・書道史をたどる貴重史料.