横山光輝の人気漫画「鉄人28号」を初めて映像化した伝説の実写版を高画質な16:9HDニューマスターから初DVD化!
夜の街の暗がりの中から、唸り声を上げた鉄の怪物が両眼をまぶしく光らせながらゆっくりと歩み寄る。
ロボットまんがの原点にして4度にわたる「アニメシリーズ」放映。さらに、21世紀に入ってからも実写、アニメでそれぞれ「映画」化された誰もが知る名作「鉄人28号」。
ロボットアニメと魔女っ娘アニメという日本のアニメの骨子を築いた漫画家「横山光輝」の原作を下敷きに制作された本作「鉄人28号」実写版。
その内容はたとえば「怪人二十面相」に登場する青銅の魔人や戦前の「人間タンク」ものを意識したようなつくりであり、所謂「巨大ロボット」ものとしての映像を期待して本作を鑑賞すると「おや?」となってしまうが奇怪な怪物が悪人によって操られ、正義の探偵がそれを追うというという「冒険探偵もの」の映像化という視点で見るべき作品。
主演の「内藤正一」氏(金田正太郎役)は本作の出演後「怪傑ハリマオ」にレギュラー出演、その後カメラマンとなって「ウルトラQ」の制作に携わったという、(余談だが同じプロダクション制作の実写版 鉄腕アトム 火星探検編においてアトムが特製の軍服を着用するようになると、内藤少年はそのカッコイイ衣装を僕も着たいと羨ましがったそうだ)
監督のまるねさんたろう氏は戦前の時代劇映画の名作「狐のくれた赤ん坊」で知られ、日本SF界の巨匠、星新一氏がアドバイザーとして参加、というのは良く知られたところ。
本作の鉄人の造形はシリーズ中盤に改められるがお役御免となった初代鉄人は改造されて鉄腕アトム(実写版)の敵ロボットとして登場している。図らずもアトム対鉄人が実現しているのがなんとも興味深い。
本編わずか13話のうちに2話も欠落しているのは至極残念だが、今回の商品化は「鉄人」ファンにとっても「テレビ特撮」ファンにとっても非常に嬉しい。~Amazonカスタマーレヴューより
■作品内容
放送期間 : 1960年2月1日~4月25日 日本テレビ系 全13話のうち第4話、第12話を除く全11話
第二次世界大戦に於ける秘密作戦の一つであったといわれるロボット作戦に端を発した鉄人計画。それは、当時、弾丸にも倒れないロボットを作って、兵隊の代用品にする目的で、秘密工場が法師が岳に作られたのだった。
そして、数々の失敗の末、ようやく28番目に完成形のロボットとして成功したのが鉄人28号であった。
だが、日本軍の軍事作戦の変更、その後の敗戦により、戦争の武器として鉄人28号が使用されることはなかった。
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