【希少】30年代無銘ジャンピングアワー、表面装飾美品(アンティーク)
こちらは無銘のジャンピングアワーですが、ケース表面の装飾に垂直方向に詳細な装飾を入れている希少なモデルです。当時は腕時計メーカー自身は社名を入れていないケースも多く(販売店が自社名で販売する際に嫌がる)、こちらもそうした無銘の手巻き腕時計です。当時は腕時計は大量生産では無いので、こうした装飾も機械で自動に入れたり、スタンピングが出来ないため、1つ1つにエングレーバー(彫金師)が担当したと思われます。こうした面倒から通常、ジャンピングアワーは鉄仮面と言われる様に何も表情の無い無機質なイメージですが、そう言う意味でもこちらはレアな逸品です。
ジャンピングアワーは、1920年~1940年前半の20年間強に機械式腕時計の複雑機構の1つとして多く製造されました。ただ、防水性の課題や傷の付きやすいケースなど課題が有り、現存数は極めて少ない中でこのケースは新古品とも言える美しさです。ケースは殆ど傷も無く良い状態でエッジも立っています。現存する個体が少ない中で此方は所有者も日常使いで使用した逸品です(但し1日1回時刻合わせが無難)。勿論、現代のクオーツや電波時計ではないので時刻合わせやゼンマイの巻き上げ、定期的なオーバーホールは必須です。
ブランド:無銘(恐らくスイス)
商品名:ジャンピングアワー
型番:不明
シリアル:不明
素材:ニッケルクローム(ケース内に刻印)
ムーブメント:アシールド手巻き、3方向姿勢差調整(3 ADJUSTED 15J刻印有り)15石
ケース 縦/約42mm 横/約28mm(リューズ含む)
厚み/約8mm
付属品:所有者使用のHIRSCH社製皮ベルト(オーストリア)とバックル(いずれも後年のモノ)